Facebookページの運用と広告
前回は、Facebookの基礎知識をお伝えしました。
今回は、さらに企業用のFacebook「Facebookページ」の運用と広告について、お伝えしていきます。
さて、ここでおさらいです。
前回の頁で個人のFacebookと企業のFacebookページの違いをお伝えしましたが、
大事な部分になりますので、ここでおさらいをしておきましょう。
個人のFacebookの仕組み
・他のユーザーと「友達」になって繋がりを持ちます。
・投稿すると、繋がった人のニュースフィードに配信されます。
・繋がった人が投稿すると、自分のニュースフィードに配信されます。
企業のFacebookページの仕組み
・ユーザーから「いいね!」をもらって繋がります。
・投稿すると、繋がった人(=いいねをしてくれた人)のニュースフィードに配信されます。
・企業にはニュースフィード画面はありません。
覚えていただけているでしょうか?
「企業はユーザーから「いいね!」をもらうことで繋がりを持つ」など、少しだけ、仕組みが違うのです。
Facebookマーケティングの成功フロー
では、「Facebookページを運用する」とは一体どういうことでしょうか?
Facebookのマーケティングマネージャーの須田氏が過去に、「Facebookマーケティングの成功フロー」について、こんなお話をされたことがあります。
成功のカギは「BCEI」
当たり前ですが、まずはFacebookページを作ることから。
アイコンやカバー画像も、ユーザーに語りかける大事な要素の一つですから、
ホームページと同様、企業やお店・ブランドイメージが伝わるようなものにしましょう。
また、Facebookページは「いいね!」をもらうことが大事です。
最初から有料広告を使うのではなく、スタッフさんや家族、商品、店頭や営業時のご案内、使っている広告(ホームページや紙媒体)やメールリストなどでの紹介などなど、まずはすでにある【資産】を活用していきましょう。
自力で、「いいね!」を集めたら、更にFacebookの広告を効果的に活用し、より多くのファンと繋がりましょう。
Facebook広告は、ターゲット設定や、広告素材、ユーザーの反応を見て改善する、など効果を最大化する運用が大事になってきます。
「いいね!」をしてくれたファンに、タイムリーな投稿をしていくことを心がけましょう。
頻度の高い投稿で、
「常につながっている状態」=「オールウェイズ・オン」
を心がけます。
また、内容も、投稿者の人間味を大事にし、
ファンが反応したくなるようなFacebookページならではの「スペシャルオファー」を
用意することが大切と言われています。
投稿後は、ファンからどんな反応があるか、
「インサイト(アクセス解析ツール)」を見て検証・分析・改善をしていきましょう。
ファンの友達へアプローチする方法としてFacebook広告の活用も有効的です。
設定で、自社のFacebookページに「いいね!」をしてくれた人の友達に広告を表示させることもできます。
「○○さんがこのページに「いいね!」と言っています」という広告を見たことはないでしょうか?
「友達がいいね!と言っているのか!」と広告にソーシャルない意味をプラスすることで、口コミに近い効果が期待できる広告です。
以上のモデルが、須田氏が提唱する「成功フロー」です。
【Facebook広告】
前述の成功フローではFacebook広告の、ファンと繋がりを持つ部分にフォーカスしています。
もちろん、Facebookの広告を出すことで、「いいね!」を集める、という効果もありますが、Facebook広告から、自社のWEBサイトへとリンクをしたり、アプリをインストールさせたりすることもできます。
また、ターゲットを年齢や性別、地域、関心を持っていることから絞ることもできたり、広告の掲載場所なども選ぶことができます。
リスティング広告同様、広告を出す目的や自社・商品のターゲット層によって、設定を詳細に計画、さらに運用後は改善していくことが求められます。
リスティング広告については、前編をご覧下さい!
Facebook本来の意味を見失ってはダメ!
Facebookページの活用に大事なのは、
上記のように
「Facebookページをつくり」「ファンと繋がり」「交流し」「広げる」
ということです。
ただし、あくまでも、Facebookは「ファンと交流するためのツール」。
WEBサイトなどのオウンドメディアとの相乗効果を期待するものであって、
それ単独で成果を望めるものではありません。
また、広告についても、
リスティング広告等に比べると現状では比較的安価な場合も多いという理由から、Facebook出稿する方もいますが、
Facebook広告はあくまで潜在的ニーズへ働きかけるもの。
すでにキーワードで検索しているユーザーに届ける
リスティング広告とは意味合いが変わります。
「広告のクリックが何に繋がるのか」「狙いたいユーザーに届くのか」
まで考え、適切に利用することが求められるのです。
繰り返しになりますがFacebookはあくまでもファンとの交流のツール。
成功フローに沿って運用しつつも、「いいね!」の数や広告にとらわれすぎてその本来の意味を見失ってはいけません。
地道な”本当のファン”の「いいね!」を集めることや、
ファンのことを想い、驚きや楽しさを与えるような、興味をそそる投稿を考えるなど、
顧客の囲い込みツールの「ひとつ」として運用をしていくことをオススメします。